句集・歌集
平得壯市 俳句・短歌集
『飛んで行きたや 沖縄愛楽園より』
〈慰霊碑の供花に飛び交う夏の蝶〉収載された作品は心に染み入るものが多いが、本句はとりわけ想像力を喚起する。何の慰霊碑なんだろう。だれの慰霊碑なんだろう。なぜ供花が行われたのか。供花は蜜のように甘い希望の喩えなのか。なぜ夏で、なぜ蝶なのだろう。無数の蝶か一匹の蝶か。瀕死の蝶か若々しい蝶か。蝶とは私なのか。作者は元ハンセン病患者で家族との隔離を国家権力によって余儀なくされたのだ……。(大城貞俊「解説」より)
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解説:大城貞俊 |
46判/208頁/並製本 ISBN978-4-86435-395-3 C1092 |
定価:1,650円(税込) |
発売:2019年6月17日
目 次
俳句Ⅰ 飛んで行きたや
俳句Ⅱ 肩寄せ合って
俳句Ⅲ 語り部たちの皺深く
◇
短歌Ⅰ 共に歩みし
短歌Ⅱ 心豊かに生きたしと
短歌Ⅲ 吾が命洗わるる如し
解説 慰霊碑の供花に飛び交う夏の蝶 大城貞俊
あとがき